マツコ・デラックスは昭和・平成の歌謡曲からJ-POPまで音楽にも造詣が深いことで知られる。3月23日放送の『マツコの知らない世界SP』(TBS系)では、シンガーソングライターの森山直太朗をゲストに迎えて「歌姫の世界」を熱く語り合うなか、マツコがあいみょんやユーミン(松任谷由実)について独自の分析を披露する一幕があった。さらにはマツコが昔、電車で通勤中にあるアーティストの楽曲を耳にして号泣したエピソードを明かしている。
森山直太朗が持ち込んだ「女性アーティストの歌声を分類したマップ」には、たとえば「パンチ力系(テンションあげたい時に聴きたい)」ならば広瀬香美、大黒摩季、水樹奈々、LiSAの名前が並んでいた。そんな分類マップで、マツコ・デラックスが「オノ・ヨーコさんが入っているところが気になる」と注目したのが「シャーマン系」だ。森山によると「歌声は技術として確固とした裏付けがありながら、技術を超えた領域になる。神々しさを放つ存在で聴けば祈りたくなるような歌声」を持つアーティストをカテゴライズしたもので、松任谷由実、aiko、あいみょん、オノ・ヨーコを挙げていた。
故ジョン・レノンの妻として知られるオノ・ヨーコは世界的な芸術家であり、アヴァンギャルド(前衛的)なアートや音楽による作品を生み出している。2016年11月には米大統領選でドナルド・トランプ氏が当選したことに納得できず、SNSで自身の音楽作品から「叫び声」を投稿するなどメッセージ性も強く、まさに世界の「シャーマン系歌姫」と言えるだろう。同じシャーマン系にaikoやあいみょんが分類されたのは興味深い。aikoが大好きで20代まではライブに足を運んだというマツコは、aikoのことを「星の数ほど女性歌手はいるけど、あんなアイコニックな方はいない」、「年齢を重ねても衰えを知らず、またここ2年ぐらいで歌の節回しに異常性が出てきている。最近の曲はもうとんでもないよ!」と評した。
それほどアーティストを深く見ているマツコが、