プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の次男であるヘンリー王子を父親に持つアーチーくんは、もともと「王子」の称号を与えられる立場ではなかった。しかしエリザベス女王がシャーロット王女やルイ王子の時のように例外として勅許を出すことは可能であったため、アーチーくん誕生前になぜそれをしなかったのか―と疑問を抱く人は少なくない。
アーチーくんの出生時は、あたかも王子の称号を拒否したのがヘンリー王子・メーガン妃夫妻側であったように報じられたため、タブロイドでは「普通の暮らしをさせたいと称号を放棄したくせに警護を要求するのか」「税金の無駄遣い」といった記事が多く出回ってしまった。結果的に夫妻はメディアの格好の餌食となったわけだが、そんな収拾のつかない事態を引き起こした背景には「称号を拒否したのではなく、はじめから授与されなかったのだ」という真実を発信しようとしない王室側の姿勢が大いに関係していると明かしている。そして王子の称号そのものにこだわっていたわけではないが、称号を持たないことでセキュリティーもつかないということであれば話は別―と感じたそうだ。
またメーガン妃は、将来的にチャールズ皇太子が国王になった曉には、アーチーくんは自動的に王子の称号が与えられることが定められている現在の慣習を「変える」と伝えられたことも明かしており、それが「適切な判断」だとして何も納得のいく説明のないまま、一方的にそう言われたそうだ。
アーチーくんには警護がつかないこと、称号も与えられないこと、そして生まれてくる子供の肌色がどれほど濃いかについての懸念の声があがっていたことを妊娠中に一気に知らされたという妃は、精神的に追い詰められ「もう生きていたくない」と自殺願望に駆られるまでになってしまったことも告白している。そんな妃は現在カリフォルニアに移住し、第2子となる女児を夏に出産予定で、
「ウェイトレス、女優、プリンセス、公爵夫人。そういった肩書きとは無関係のところで、私は自分自身が何者であるかをしっかり自覚しています。私にとって一番大切な肩書きは『母親』、これ以外にありません。」
と力強く語る姿が印象的だった。
ちなみに妃の第1子妊娠中に、まだ見ぬロイヤルメンバーの肌色に懸念を示した人物が誰であったかについてメーガン妃は、
「(それを明かしてしまえば)その人物が多大なダメージを被ることにになる。」
として回答を拒否。ヘンリー王子もその時の会話が「気まずく、少々ショックを受けた」と本音を漏らしたものの、その場に居合わせた人物の名前を明言することは控えた。なおオプラ・ウィンフリーは、その人物が「エリザベス女王やフィリップ王配ではなかった」という補足説明を放送翌朝に出演した情報番組で明かしている。
画像は『O, The Oprah magazine 2021年3月8日付Instagram「Prince Harry, Meghan, Archie, and their upcoming summertime baby girl look like an ad for happiness!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)