横断性脊髄炎を発症した2歳の男児は、首から下が麻痺してしまい寝たきりの状態になってしまった。しかしその子の回復を諦めなかった理学療法士たちが懸命にリハビリを施すと、指1本すら動かせなかった男児は歩行器を使って自ら歩くことができるまでに回復を見せた。辛いリハビリを乗り越え、まぶしい笑顔で歩く男児の姿に院内は笑顔に包まれた。『The Dad』などが伝えている。
アラリック・ブリッジマン君(Alaric Bridgeman、2)は昨年12月初旬、米オハイオ州にあるアクロン・チルドレンズ病院(Akron Children’s Hospital)にて横断性脊髄炎(transverse myelitis)と診断され、首から下が麻痺してしまい寝たきりの状態になってしまった。
それまでは元気に走り回り活発だったというアラリック君を襲ったこの病気は、脊髄が炎症を起こして神経系統が傷つくことでつま先や脚の感覚異常が起こり、進行すると体の各部位を動かすことができなくなってしまう。
アラリック君の母親サラさん(Sarah)は「たった6時間で私達の人生は劇的に変わってしまった」と当時のことを明かしており、症状が発生してから急速に進行してしまったそうだ。
病院に運び込まれた当時、アラリック君は指1本動かない状態で、脚は一部動かせていたというが歩ける状態ではなかった。そしてステロイド剤による治療が行われ、食事も点滴による経管摂取で行われていた。
数日後、容体が落ち着いてくると経口摂取で食事を摂れるようになるまでアラリック君は回復してきた。麻痺していた脚の感覚が少し戻ってきたが、両腕は動かせないままだった。
治療が続きさらに腕や脚の麻痺が取れてくると、理学療法士たちと一日2回の厳しいリハビリが始まった。アラリック君は当初、リハビリを怖がり病室から出たがらなかったという。それでもスタッフらはアラリック君の足を動かし、