このほどイギリスの動物園が、ピグミーマーモセットの双子が誕生したことを発表した。成体のピグミーマーモセットは体長20センチ(8インチ)前後で身体よりも尻尾の方が長く、体重は130グラムほどだ。そんな小さな親から生まれた双子は体長約5センチ、体重は10グラム以下だったという。母親だけでなく家族総出で育児が行われ、すくすく育っていることを『ITV Hub』などが伝えている。
英チェシャー州チェスター市にあるチェスター動物園は今月4日、公式ホームページにてイースタン・ピグミーマーモセットの双子が誕生したことを報告した。イースタン・ピグミーマーモセットはブラジル西部、コロンビア南東部、エクアドル東部、ペルー東部に生息する霊長類だ。双子は今年の9月7日、飼育されている雌のゾーイ(Zoe、3)と雄のボールドリック(Baldrick、4)の間に誕生した。
同動物園で霊長類の飼育を担当するホーリー・ウェッブさん(Holly Webb)は「マーモセット一家の新しいメンバーを目にすることができ、素晴らしいの一言です。双子が生まれたばかりの頃は、ピンポン玉より小さかったんですよ」と明かしている。出生時の双子は体長5センチ、体重は10グラム以下という極小の赤ちゃんだった。
飼育員はゾーイとボールドリックの変化に驚いたそうで、次のように語っている。
「ゾーイとボールドリックは、すぐに親として双子の面倒を見始めました。他の霊長類の父親は子育てに関わらないことが多いのですが、ボールドリックはゾーイの出産が近いことを感じ取ると育児をする体力をつけるため少し体重が増えました。双子が生まれてからは熱心に世話しており、誕生の翌日には背中に双子を乗せて移動する姿も見られました。」
ピグミーマーモセットは家族ぐるみで育児をすることが特徴で、