野生動物は食料確保や危険回避などの点から、時に別種の動物が助け合って生きている。たとえばインパラは野生ヒヒのバブーンと行動をともにすることで、危険をいち早く察知する。しかし今回カメラに収められた2種の動物は、そういう理由からではないそうだ。
南アフリカ東部ズールーランドにあるシュルシュルーエ(Hluhluwe)動物保護区は、アフリカで最初に国立公園と指定された保護区。サイの保護でも成果をあげている。この動物保護区で、珍しい写真が撮影された。
シュルシュルーエ動物保護区には、通常人間の通るサファリルートではない場所にカメラが設置されている。動いているものを察知してシャッターが切られる仕組みになっており、動物の生態系や縄張りなどの調査に利用される。
9月2日のこと、このカメラにバッファローとジャコウネコという非常に珍しい組み合わせが収められた。しかも共生ということではなく、単にジャコウネコのヒッチハイクらしいというのが興味深い。
写真はバッファローの背中後部にジャコウネコがポツンと座っている場面からはじまる。だが、このバッファローは気が乗らなかったのか振り落としている。ジャコウネコはそんなことにもめげず、次にやってきたバッファローの背中に飛び乗った。2頭目のバッファローは気にならないのか、一緒に夜の散歩を始めた。
カメラを設置している保護プロジェクト『Wildlife ACT』は、「今まで見たことのない組み合わせ。このジャコウネコはおそらく他の写真に他の動物とも写っているはず」と述べている。
※ 画像はwildlifeact.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)