セバスチャン君は体重が約1360グラム、エメット君に至ってはその半分ほどの約708グラムしかなかった。
ローレンさんは誕生後の2人の様子について、こう振り返った。
「双子を初めて見た時は、あまりの小ささに衝撃を受けました。2人とも脳出血を起こしており、『新生児治療室にいる40人以上の赤ちゃんの中で最も深刻なケース』とのことでした。セバスチャンには入院中、腰椎の間に針を刺して脳脊髄液を抜く手術が行われ、肺出血も認められましたが、生後13週で退院することができました。」
「一方のエメットはさらに重症で、肌は透き通って見えました。ある晩、医師に『覚悟を決めたほうがいい』と告げられ、『生命維持装置を外すべきなのでは』との話し合いももたれましたが、なんとか持ち越しました。エメットは7か月の入院で3度も敗血症を起こし、25回以上の輸血を受け、腸穿孔のためストーマ(人工肛門)の手術も必要でした。それでも2017年1月に無事退院でき、看護師らには『奇跡の子』と呼ばれたほどです。」
こうして数々の困難を乗り越えてきた双子は現在4歳半になり、9月からは学校にも通っている。エメット君は脳性麻痺で、セバスチャン君は行動障がいを抱えているが、学校が大好きで毎日様々なことに挑戦しているそうだ。
5児の母のローレンさんは、双子の成長について最後にこう述べている。
「スタートは本当に大変で、肉体的にも精神的にもつらいことがたくさんありましたが、ここにきてやっと光が見えてきました。私は2人が病気と闘い、ここまで成長したことを心から誇りに思っています。また病院の医師やスタッフ、そして様々なストレスに耐え、お互いを支えあってきた家族みんなに感謝しています。」
画像は『Birmingham Mail 2020年12月2日付「Twins born with a rare condition which makes one DOUBLE the size of the other」(Image: Lauren Murphy / SWNS.COM)』『Metro 2020年12月2日付「Rare condition makes one twin almost twice the size of the other」(Picture: Lauren Murphy / SWNS.COM)』『Real Fix Magazine 2020年12月2日付「Meet the ‘identical’ twins who were born with a rare life-threatening condition – which caused one twin to be born almost DOUBLE the size of the other」(Image: Lauren Murphy / SWNS.COM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)