アメリカのある沖合で漁をしていた地元の漁師たちが、滅多に見かけない巨大深海魚を釣り上げた。毎日漁に出ている人でも「生涯で一度遭遇できるかできないか」と言われるほどの貴重な魚に、釣り上げた本人たちは「夢みたいだ」と大喜びしている。『WGHP FOX8』『WAVY.com』などが伝えた。
米バージニア州ハンプトン・ローズのバージニア・ビーチで今月5日、漁をしていたジョン・ウェザリントンさん(Jon Wetherington)、マイケル・マック・タガートさん(Michael MacTaggart)、ニック・ケンプさん(Nick Kemp)の3人が、“オパ(opah)”と呼ばれる巨大な深海魚を釣り上げた。
3人はバージニア・ビーチから80マイル(約128キロ)離れたノーフォーク・キャニオン近くでメカジキを狙って漁をしていたが、この日はアタリが悪く切り上げようとしていたところ、釣り糸が引いているのを感じたという。急いで巻き上げると徐々に魚の姿が見え、そこには赤く巨大な魚がいた。
ジョンさんは当時のことを「2人が『オパだ!』と叫び出したので、正直『何を言っているんだこいつら?』と思ってしまいました。でも船に引き上げると、2人の予想が当たったことが分かったんです」と振り返っており、にわかには信じられなかったようだ。
アメリカ海洋大気庁「NOAA」は「オパはムーンフィッシュとも呼ばれます。あまり研究が行われていないため推測になりますが、一般的には米西海岸やハワイなどの太平洋諸島付近の熱帯の深海に生息していると言われています」と説明しており、