自分の意見を口にすることができない状況に歯がゆさを募らせていた。しかし名門貴族出身のダイアナ妃はそんなメーガン妃とは対照的に、君主制を大変重んじていたため「公務をきちんとこなし、(エリザベス)女王に誇らしく思ってもらえる人間でありたいと願っていた」という。
そのためチャリティー団体「ザ・クイーンズ ・コモンウェルス・トラスト」会長という大役を担うヘンリー王子についても、
「ダイアナは、コモンウェルスはハリー(ヘンリー王子)にとって素晴らしい機会だと考えたでしょうね。ダイアナは、ハリーがイギリスで築くことができたであろうもう1つの人生について、きっと彼を納得させることに一役買っていたと思います。」
と答えている。メーガン妃にのめり込むヘンリー王子をダイアナ妃もおそらくウィリアム王子と一緒になって止めようとしただろう―とも明かしており、これらはダイアナ妃がもし今も生きていたとしたら「ヘンリー王子が王室を去ることはなかったのではないか」とも取れる発言である。ブラウン氏はさらに友人という立場から見たダイアナ妃について、次のような興味深い発言も残している。
「きっとダイアナはメーガンをとても気に入っただろうと皆さん口を揃えておっしゃいますが、私はかなり対抗心を燃やしたのではないかと思いますね。ダイアナはとても複雑(な性格)でしたし息子達を溺愛していたので、どちらの妻に対しても嫉妬心を抱いたのではないでしょうか。」
ちなみに今年5月には、事故でこの世を去るまでの10年間を執事としてダイアナ妃に仕えたポール・バレル氏も、ダイアナ妃とメーガン妃の関係について独自の見解を述べていた。バレル氏は王室入り前からNGO団体「ワールド・ビジョン」や国連機関「UN Women」(国連ウィメン)の支持者として幅広く活躍していたメーガン妃と意欲的に慈善活動に臨んでいたダイアナ妃を重ねながら、
「ダイアナもメーガンも常に自分の信じた道を突き進み、決して他人の言いなりにはならないタイプです。」
と2人のプリンセスの類似点を分析したものの、「メディアを利用して世間の注目を集めたりセルフプロモーションに関心が強いのがメーガン妃、国民の気持ちに寄り添い自身の心の声をメディアを通じて発していたのがダイアナ妃」と両プリンセスのメディアに対するスタンスの相違点を指摘していた。そしてバレル氏もまた、両者がともに強い意志と旺盛な独立心を兼ね備えた女性であるがゆえに、もし両妃が直接出会っていたとしたら「“ダイアナ流”と“メーガン流”をめぐるバトルが繰り広げられていただろう」と火花を散らす可能性を示唆した。
画像2、3枚目は『Duke and Duchess of Cambridge 2019年7月14日付Instagram「The Duchess of Cambridge, @Wimbledon Patron, and The Duchess of Sussex attended the #Wimbledon」、2019年10月17日付Instagram「In 1996 and 1997 Diana, Princess of Wales visited the Shaukat Khanum Memorial Cancer Hospital, a state-of-the-art cancer facility located in the centre of Lahore.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)