ジョー・バイデン氏の大統領戦勝利を受け、人気ラッパーのカーディ・Bはこれまで散々貶された共和党支持者達にInstagramで物申した。「職業で人を見下してはいけない」「アタシ達には“声”がある！」と熱い思いを綴った投稿には、ファンから1万件を超えるメッセージが寄せられている。

2020年の大統領選挙戦は最後まで手に汗握る展開を見せたが、開票開始から4日目の7日、ジョー・バイデン氏がペンシルベニア州を制しドナルド・トランプ大統領に勝利した。この歴史的な瞬間をともに祝おうと、当日は街へ繰り出す人々が続出、クラクションを鳴らしながら大通りをドライブする者、街角で歓喜の踊りを披露する者達で溢れかえった。

ハリウッドでもシンガーや俳優ら多くのセレブ達が自身のSNSに写真や動画をアップし、バイデン氏の勝利を称えている。人気ラッパーのカーディ・Bはかねてから自身の政治への関心を公言し、バイデン氏や当初同氏と民主党候補の座を争っていたバーニー・サンダース氏らと親交を深めてきた。彼らとInstagramのライブ配信や対談を行うことで、若いファンに政治を身近なものとして関心を持つよう促してきたのだった。

しかしその生い立ちやラッパーという職業、そして卑猥な言葉が羅列する楽曲などを理由に、保守派の御意見番達からは政治に関心を寄せる姿を常にバカにされ続けてきたのも事実で、トランプ支持者の黒人女性キャンダス・オーウェンズ氏には「読み書きもおぼつかない」「政治に無知」などと散々叩かれてきたほか、

「ジョー・バイデンはあなたを利用したのよ。バーニー・サンダースも然り。2人ともあなたの音楽は好きじゃないし、知りもしないはず。2人はあなたのことをバカだと思ってるわ。」
「あなたが音楽だけをやっていれば、誰も何も言わない。」

などと辛辣な言葉を浴びせられ、