その小さな身体に異常があることに気付いた。エリオット君(Elliot)と名付けられた男児の左脚は変形し、身体の外に内臓の一部が露出していたのだった。
親子はそのまま市内のカルダーデール・ロイヤル病院に搬送され、エリオット君は新生児集中治療室に入院した。 エリオット君の体重は2325グラムで、チェルシーさんは妊娠35週ほどだったという。
チェルシーさんは「病院に到着した後、医師に『エリオットは24時間もたないかもしれない』と言われました。しかしなんとか持ち直し、ロイヤル・マンチェスター小児病院へと転院したのです。出産直後に赤ちゃんと引き離されたことはなかったのでかなり落ち込みました。私は一度帰宅して荷物をまとめ、タクシーで病院へと向かいました」と非常に慌ただしかったことを明かした。
その後の検査でエリオット君は「総排泄腔外反症」という先天性の難病で、膀胱や腸管が体外に外反し露出していること、左脚は奇形で1歳までに切断しなければいけないことなどが判明した。
チェルシーさんは最後に、これまでの2か月半を振り返りこんな感想を述べている。
「エリオットが誕生してからは本当に目まぐるしい日々が続きました。少し前までは第5子の妊娠なんて考えてもいなかったのに、人生はたった5分で180度変わってしまうものなのです。」
「エリオットは現在、人工肛門(ストーマ)をつけており、今後も手術が必要です。ただ生後10週を過ぎてからは、ようやく容態が安定しました。エリオットは今も入院中で一生涯のケアが欠かせませんが、ファイターの息子に負けないよう私たち家族も前向きに闘っていこうと思っています。」
なおエリオット君はまだ一度もきょうだいや祖父母と面会できておらず、チェルシーさんは「クリスマスまでにはなんとか退院できることを願っています」と希望を語った。
ちなみに今年9月にも、イギリスの28歳の女性が分娩1時間前まで妊娠に気付かず男児を出産、昨年8月には、アメリカの2児の母が腎臓結石の痛みだと思って妊娠に気付かず3つ子を出産していた。
画像は『The Sun 2020年11月2日付「OH BOY I had no idea I was pregnant until I gave birth in an ambulance while being rushed to A&E with ‘appendicitis」(Credit: PA Real Life)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)