マクシム君の身体に異変が見られるようになった。
ある日、仕事から帰ってきたエフゲニアさんはマクシム君が怪我をしていることに気づいた。グルミアに怪我のことを訊ねると「他の子供達と喧嘩して転んだ時の傷」と話したという。しかしその後も何度かマクシム君の顔や身体に傷ができており、エフゲニアさんは日々グルミアへの不信感を募らせていった。エフゲニアさんは当時をこのように振り返っている。
「ある日仕事から帰った後、マクシムの左の頬に打撲したような痣がありました。その時グルミアは『ピアノの上から落ちた』と話していたのです。」
エフゲニアさんはマクシム君の身の安全を考えて、グルミアの家を出る決意をした。そして今年9月3日に彼女は引っ越し後の生活のために、政府からの支援金でマクシム君の養育費用を補うための手続きに出かけていた。すると突然、グルミアからメッセージと写真が送られてきた。
そこには手足を縛られて、殴られたような痣があるマクシム君の姿があった。そしてグルミアは「2万ルーブル返すまで、マクシムは渡さない」と脅してきたそうだ。急いでマクシム君のもとに向かったエフゲニアさんだったが、グルミアによって家の中に入ることができなかった。
エフゲニアさんは信頼していたグルミアの兄弟であるルスランさん(Ruslan)に「マクシムを助け出してほしい」と頼み込んだ。すぐさまルスランさんがグルミアの自宅に向かうと、そこには手足を縛られたマクシム君の姿があり、グルミアは「いたずらしたから躾けているだけだ」と笑いながら話したという。
ルスランさんはマクシム君を連れ出すとすぐにエフゲニアさんのもとへと連れて行き、マクシム君は救急車で病院に搬送された。その後は警察が関与することとなり、『The Sun』によるとグルミアは警察の調べに対してマクシム君を監禁したことを認めたそうだ。
エフゲニアさんは、地元メディアに対して「親友だったはずのグルミアは、マクシムを囚人のように扱っていました。彼女は私の親友であり、私は彼女を信頼していました」と語っている。
なおグルミアがマクシム君を虐待し監禁したことについて有罪となった場合、最大で7年間を刑務所で過ごすことになるという。
画像は『Varlamov.ru 2020年9月11日付「В Омской области полуторагодовалого ребенка избивали и морили голодом」(Om1.ru)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)