このヘビはサザンブラックレーサー(southern black racer)という種とのことだ。FWCは「奇形は胚が発達する段階で起こったと考えられます。本来は一卵性の双子になるはずが、上手く分離ができなかったのでしょう」と述べ、「自然界で生き抜くことは極めて難しいのです」と続けた。
というのもヘビは2つの脳を持っており、それぞれが違う決断を下すため、捕食動物から逃げることや餌をとることが難しいそうだ。実際のところケイさんも「餌をいかに食べさせるかに四苦八苦しています。右の頭が餌を追おうとしても、左の頭は違う方向に行こうとするのです」とFacebookに綴っていた。
結局、ロジャーズさん一家は「ドスが生き延びるにはFWCの監視下に置くのが一番だろう」との決断を下し、現在はFWCのスタッフがドスを引き取り飼育しているそうだ。
ちなみに今年の8月には中国で、2つの頭を持つ子牛が誕生していた。子牛は頭と耳、口は2つずつ、目は4つ持って生まれ、両方の口でミルクを飲んでいた。
画像は『FWC Fish and Wildlife Research Institute 2020年10月21日付Facebook「A rare two-headed southern black racer was recently found at a residence in Palm Harbor by Kay Rogers and family.」』『Kay Rogers 2020年9月24日付Facebook「Just a little update on Dos」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)