海外では踏切に遮断機のバーを備え付けていないことが多いが、このほどアメリカで電動車いすの男性が列車が迫り来る踏切内で立ち往生し、命を落としかけた。彼を間一髪のところで救出したのは地元の女性警察官だった。『lodinews.com』『New York Post』などが伝えている。
米カリフォルニア州サンホアキン郡ローダイ市で12日の午前8時頃、ローダイ警察のエリカ・ウレア巡査(Erika Urrea)が地元をパトロール中に踏切内で立ち往生している電動車いすに乗った男性(66)を発見した。
電動車いすの車輪がレールに挟まって彼は身動きができずにいた。列車が迫りつつあることに気づいたウレア巡査は、すぐさま警察車両を停車させて男性のもとに駆け寄り、電動車いすごと動かそうとした。しかし電動車いすを移動させることができず、ウレア巡査は男性の腕を掴んでそこから引きずり出そうとした。
その間も列車は警笛を激しく鳴らして2人に迫りつつあった。ウレア巡査は電動車いすから男性を引っぱり出したものの、男性はレールのすぐ脇に倒れ込んでしまった。
ウレア巡査はなおも男性を安全な場所へ移動させるため腕を引いたが、男性は大柄だったことから手間取ったという。その瞬間、列車は男性のすぐ脇を通過し大きな衝突音を立てて電動車いすを弾き飛ばした。
後に公開された警察のボディカメラの映像から、