米カリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアの各地をつなぐ公営高速鉄道システム「バート(BART)」のコロシアム駅は今月3日、地元NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のオークランド・レイダーズとデトロイト・ライオンズの試合が行われ多くの人でごった返していた。そんななか酔っ払った男性が線路に転落し、ホームにいた駅職員に間一髪で救出された。その様子は駅に設置されていた監視カメラに収められており、素早く対処した職員に称賛の声があがっている。
地元オークランド・レイダーズが勝利を収めた3日の午後5時20分頃、コロシアム駅のホームでは興奮冷めやらぬ様子の多くのファンが電車を待っていた。この日、黄色に蛍光色のラインが入ったジャケットを着てホームで警備にあたっていたのはジョン・オコーナーさん(John O’Connor)で、動画ではジョンさんが立っているすぐ後ろを歩いていた男性の足がもつれ、そのままホームに転落する様子がはっきりと映し出されている。
電車はすぐそこまで迫っており、男性はよろめきながらも立ち上がると、ジョンさんがホームから手を伸ばした。その間ほんの2、3秒だが、ジョンさんは男性の肩を掴み、後ろに反り返るようにしてホームに引っ張りあげている。電車はその直後、線路を走り抜けていった。
間一髪で救出された男性はその後、感極まった様子でジョンさんとハグを交わしており、