亡くなったはずのジナイダさんが女性スタッフの手を握って助けを求めている姿が目に飛び込んできた。
まさかの事態にジナイダさんは、ブランケットにくるまれてクルスク州の別の病院の集中治療室へと運ばれ、再度手術が行われた。また死亡宣告をした病院は、ジナイダさんの姪のタチアナさんに「異常な事態が発生しました。ジナイダさんは生きています!」と電話を入れた。
タチアナさんは叔母が生きていたことを嬉しく思う一方で、「一体何が起こったのだろう」と酷く困惑しながら病院へと向かった。タチアナさんは病院でのことを「叔母は私が姪だと認識できず、手術を受けたことも覚えておらず、若い時に怪我をした膝のことを話し始めたのです」と語っており、ジナイダさんが酷く混乱していたことを明かしている。
その後、ゴルシェチェンスキー・セントラル地区病院の医師と麻酔科医は、死亡宣告後の規定である2時間を待たず、1時間20分後にジナイダさんを遺体安置所に運んだことを認めている。また病院長は「腫瘍摘出後に心肺停止状態となったジナイダさんの蘇生措置には30分間をかけた。それでも蘇生できず死亡と判断した」と当時の状況を語った。
一方で2度目の手術を受けたジナイダさんは、記憶も戻り回復の兆しを見せていたが再び容態が悪化し、最初の手術から1週間を待たずに死亡している。
この件については地元警察が調査を開始しており、主治医は停職処分となっている。またジナイダさんの遺族は、ゴルシェチェンスキー・セントラル地区病院を相手に訴訟を起こす構えでいるという。
ちなみにインドネシアでは今月5日、棺の中の遺体の手指が動く様子が捉えられ「怖すぎる」と話題となった。ただこのケースは、腐敗の一過程であり決して珍しいことではないそうだ。
画像は『LADbible 2020年8月19日付「Pensioner ‘Comes Back From The Dead’ After Waking Up In A Morgue」(Credit: East 2 West News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)