18歳で慢性炎症性疾患の「強直性脊椎炎」と診断され、“ペンナイフ男(折りたたみナイフ)”や“折畳人”などと呼ばれてきたリー・フア(李华、46)さんが6月13日、中国南東部深圳市にある深圳大学総医院を退院した。リーさんは背中が曲がって歩くこともできなかったが、昨年行われた4度の手術が成功し、故郷で新しい人生を歩み始めている。『LADbible』『Daily Star』などが伝えた。
中国・湖南省永州市出身のリー・フアさんは、18歳の時に「強直性脊椎炎」という重度の慢性炎症性疾患と診断され、関節の痛みや身体のこわばりに苦しむようになった。早期に効果的な治療を受けなかったリーさんは次第に背中が弓なりに曲がり、太腿と顔の間の間隔が1.86センチにまで縮まって歩くことさえできなくなった。
母タンさん(Tang、71)はなんとか治療を受けさせようと病院を転々としたが、手術をするための費用を捻出するのは難しく、なによりもリスクが高い手術をしてくれる医師がいなかった。タンさんはそれでも諦めず、息子を治療してくれる病院を探し続けた。
そして昨年、タンさんは自宅から約600キロ離れた深圳大学総医院の脊柱骨病科主任、陶惠人教授のことを聞きつけた。陶氏は約30年にわたり脊椎の手術を手掛けるベテラン医師で、3か月半の準備期間を設けて念入りに準備を重ね、手術を引き受けた。
昨年の8月15日から10月31日の間に4回行われた手術は、最長で10時間25分にも及んだ。リーさんはその後、7か月半のリハビリ期間を経て先月13日に退院。歩行器を使えばしっかりと歩くことが可能になり、