P・プスはケージから逃げてしまったというのだ。「P・プスは自宅から1200km離れたブリスベンにある倉庫へ逃げてしまったのです。本当にショックでした」とジョージアさんは再び悲しみに暮れた。
この日の夜に倉庫内で人感センサーやアラームなどが作動したことから、P・プスが迷い込んでしまったことは確かだった。翌日の夜に再び警報が鳴ったことから、P・プスを捕まえようと倉庫には警備員が動員された。倉庫は広くP・プスを捕まえるのに数時間を要したそうだが、最終的に保護することができた。
その間、ジョージアさんはP・プスがいなくなってしまったことをFacebookに投稿していた。この投稿を目にした動物の救護を行う会社「CQASI」の会長で、倉庫のあるブリスベンから600km離れたロックハンプトン在住のロズ・バトリーさん(Loz Batley)は、すぐにP・プスをジョージアさんの元に返せるように行動を起こした。「私にはブリスベンに多くの知り合いがいるので、助けになれると思いました」とロズさんは話している。
ロズさんの人脈により、P・プスはまずスタッフによってロックハンプトンまで連れてこられ、その後3人のボランティアに引き継がれてロングリーチにあるジョージアさんの家に向かった。P・プスが引っ越しトラックに乗ってから、5月30日の夜にジョージアさんの家に着くまでのマップを見ると2485kmと書かれており、約1週間で大移動をしていたことが分かる。
ジョージアさんは「もう一度P・プスに会えるなんて思っていなかったので本当に嬉しいです。P・プスを家に返すのを手伝ってくれた方々に感謝しています」と、再びP・プスと暮らせることの喜びと遠く離れた地で尽力してくれた人々への感謝を述べている。
画像は『ABC News 2020年6月1日付「Stowaway cat returns home after 2,500km trip around Queensland」(Supplied: Georgia Whip)(Supplied: Google)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)