大相撲の三段目力士・勝武士さんが5月13日に28歳で亡くなった。日本相撲協会によると新型コロナウイルスに感染して都内の病院で治療を続けていたが13日午前0時半、肺炎による多臓器不全で息を引き取ったという。勝武士さんと言えば巡業などで相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する初っ切り(しょっきり)で楽しませてくれたものだ。日本相撲協会が公式SNSで5月15日、「勝武士は本場所の土俵だけでなく、初っ切りの演じ手としても努めてまいりました」と哀悼の意を込めて動画を公開したところ、多くの反響があった。
相撲協会が発表した勝武士さんが発病してからの経緯によると、4月4日・5日と38度台の発熱があり師匠が保健所に電話するもつながらず、その後も複数の病院や医師に相談したが医療機関が見つからなかったという。
4月8日になっても熱が下がらず救急車を呼び、夜になってようやく都内の大学病院に入院。簡易検査では陰性だった。しかし9日に状態が悪化して別の大学病院に転院、10日にPCR検査で陽性と判定した。4月19日からは集中治療室で治療を受けていたが、5月13日深夜に亡くなった。
糖尿病を患っていたことが症状悪化の要因ではないかという声がある一方、タレントでコメンテーターの麻木久仁子は勝武士さんの訃報で発熱してから亡くなるまでの経緯を知り、Twitterで「なんと痛ましい。いつになったら状況を改善するのか。する気があるのか」と指摘したように、