新型コロナウイルスの感染拡大防止が世界中で叫ばれる中、タイの駅構内にある乗車券売り場で他人に唾を吐きかけた男がいた。男はその後列車に乗車したが、翌日に車内で倒れて死亡しているところを発見され、遺体の検査から男が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。『Mirror』『The Moscow Time』などが伝えている。
3月31日、タイのバンコクから列車に乗車した男が車内で倒れて死亡しているところを発見された。男の名前はアナン・サホー(Anan Sahoh、56)といい、数日前にパキスタンから飛行機で帰国し、到着したスワンナプーム空港では検疫の際にパキスタンで発行された健康証明書を提示し、体温検査も問題がなかったようだ。
その後、サホーはバンコクで列車の乗車券を購入し、イスラム教徒が多く住むタイ南部のナラティワート県まで向かった。駅での体温検査では36度と確認されて無事乗車したものの、咳が出始めて嘔吐もあったようだ。心配した鉄道職員が何か起きた時のためにか、彼の写真とIDカードの写真を撮っている。
その後、ホアヒン駅に到着する頃にサホーの容体は幾分良くなったように見えた。この時職員が彼の体温をチェックしたが、36度ほどだったという。職員はホアヒン駅で降りて休むように促したが、サホーは断固として列車を降りることを拒んだようだ。
そしてその日の午後10時15分頃にプラチュアップキリカーンのタップサカエ地区に到着した際、