感染拡大の勢いが止まらない新型コロナウイルスだが、このほどインドでウイルスに感染したと思い込んだ男性が、家族や村の人達に感染させることを恐れて自ら命を絶ってしまった。男性は感染した事実がなかったにもかかわらず、死に追いやられてしまったのだ。『NDTV』『Hindustan Times』などが伝えている。
インドのアーンドラ・プラデーシュ州チットゥール県シュリーカーラハスティの農村部に住むバラクリシュナヤさん(Balakrishnayya、50)が今月11日、首を吊って自らの命を絶ってしまった。彼は現在猛威をふるう、新型コロナウイルスに感染したと勘違いしていたという。
家族の話によると、バラクリシュナヤさんは今月1日あたりから風邪のような症状があり発熱していたようだ。5日にルイア病院で診察を受けたところ、尿路感染症と診断された。医師からは薬を処方され、マスクをするように勧められた。
病院を出たバラクリシュナヤさんは姉妹宅に2日間滞在した後、自宅に戻って来た。ところが処方された薬を服用しても咳や発熱が治まらなかったことから、次第に「新型コロナウイルスに感染したのでは…」と思うようになったそうだ。
バラクリシュナヤさんはインターネットや新聞などでウイルス性疾患に関する情報を調べていくうちに、精神的に不安定になっていったという。しまいには家族に向けて石を投げつけ、「感染しているから近くによるな」と奇妙な行動をとるようになってしまった。
そして11日の朝、