志村けんさんが新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなって1週間が経つが、追悼する番組の多さからいかに大きな存在であったかがうかがわれる。4月5日の朝10時から放送された『ワイドナショー』では、松本人志や東野幸治が笑いをまじえたトークで志村さんのエピソードを明かしながら人柄を偲んだ。
同日夜に放送された情報番組『Mr.サンデー』では、志村けんさんがコントに使う小道具を発注していた美術部門のスタッフが取材を受けて、面白い動きになるように工夫してこだわる姿勢を「職人とかプロではなく、すごいとしか言えない」と評していた。志村さんは見えないところでも裏方として自らアイデアを出してお笑いを追求していたのである。
『ワイドナショー』では、『8時だョ!全員集合』の頃から志村さんのコントに接してきた松本人志が「喜劇がすごく好きな若者が出て来て、喜劇王になるまでを見た世代としてはちょっと…」とやり切れないような表情で話しつつ「あの人禿げてるのにハゲズラ被るからね! マトリョーシカみたいなもの」と笑わせてしんみりとしていたスタジオの空気を明るくした。
長嶋一茂によると、普段の志村さんは「真面目でシャイで人見知り」なのでコントのイメージとギャップを感じたという。山崎夕貴アナウンサーは『志村けんのバカ殿様』に出演したことがあり、前室で志村さんに挨拶すると小さな声で「よろしくねぇ」と挨拶されて『バカ殿』とのギャップに驚きながらも「ああ、こういう方なんだ」と感じ入ったそうだ。
その流れから松本はダウンタウンが『バカ殿』に出演した時のことを思い出すと、