フジテレビを退社後にフランス人実業家と結婚したフリーアナウンサーの中村江里子(51)。パリ在住の彼女が、現地時間12日20時にマクロン大統領がフランス国民に向けて発表したメッセージの内容をブログで伝えている。このもようはテレビでも放送され「先の見えない“戦い”のスタート」と国民に覚悟を求める強烈なものだったが、中村江里子は「これまであまり危機感なく過ごしていた人たちも今、私たちが置かれている状況がいかに困難なものであるのか理解をし、意識を持つことが出来たと思う」と述べている。
中村江里子は2月29日のブログで、フランス国民の新型コロナウイルスに対する危機感のなさを嘆いていた。世界中から多くの人が集まるファッションウィーク(通称パリコレ)のショーは中止にならず、3人の子供たちが通う学校から「指定の国々からの帰国者は2週間の自宅待機をするように」と指示が出されるも無視する家庭が少なくなかったそうだ。隣の国のイタリアでは2月末時点で新型コロナウイルスの感染者数が1000人を超えており、フランスとはパスポートチェック無しで自由に電車で行き来できる。この頃にフランス政府から「今後2か月間は握手をしないように」、「5000人以上が集まるイベントは自粛するように」と要請はあったが、中村はこのままだと感染が拡大するのではないか―と不安を感じていたようだ。
だが3月に入り、フランスの新型コロナウイルスの感染者数が急増する。日本時間3月12日18時の時点で感染2281人、死亡48人と爆発的に感染者数が増えたのだ。この現状に、