仲が悪い間柄のことを「犬猿の仲」と言うが、このほどインドで話題になっている子猿と犬は違ったようだ。母親を亡くしてしまった子猿が親のように慕っているのは妊娠中の犬だった。犬から始終離れようとせず甘える子猿の姿は、まるで本当の母親だと信じて疑わないようにも見える。『The Sun』『Asianet News Hindi』などが伝えた。
インドのヒマーチャル・プラデーシュ州ソラン地区の村で撮影された犬と猿の動画が人々の心を温かくしている。撮影したのは写真家のプラカシュ・バダルさん(Prakash Badal、48)で村を訪れた当時、彼は鳥の写真を撮影しようとしていた。
ところがプラカシュさんは、鳥よりも貴重なシーンを目にすることとなった。出会ったのは、生後10日ほどと見られる子猿と腹部が大きく妊娠中と思われる犬が仲良く戯れる姿だった。動画では子猿が寝そべっている犬に抱きついたり、犬の前脚に両腕を巻きつけて甘える姿が捉えられている。
犬は嫌がることもなく子猿にされるがままとなって寝そべっているが、その様子は種を超えて本当の親子のように見える。プラカシュさんによると「子猿の母親は作物を荒らしたことで村人に毒殺されたのではないか」と語っており、