新型コロナウイルスの感染拡大をWHOが「パンデミック」(世界的な大流行)と認めるなか、東京2020オリンピック(7月24日から開催予定)の成り行きが注目されている。安倍晋三首相は3月16日、G7首脳によるテレビ会議を終えて東京オリンピック・パラリンピックの開催について「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、完全な形で実現するということについてG7の支持を得た」と発信した。一方、東京五輪に参加する選手の選考が進んでいない国もあり、十分な準備ができないアスリートたちからは延期を望む声が出ている状況だ。そんななかTBS『サンデーモーニング』でサブキャスターを務めるフリーアナウンサーの唐橋ユミが「私は延期すべきだと思います」とツイートして反響を呼んでいる。
福島県喜多方市出身で、2004年3月までテレビユー福島のアナウンサーを務めていた唐橋ユミ。3月22日に『サンデーモーニング』の生放送を終えた彼女が、Twitterで「番組でしっかり話せませんでしたが、オリンピック招致が世論に支持されたのは震災被災地復興のためだったからではないでしょうか」とつぶやいた。
2011年3月11日に東日本大震災が発生した後、同年6月に石原都知事が2020年夏季オリンピック招致を目指すことを表明、7月に立候補を正式表明して「東日本大震災からの復興を世界に示す“復興五輪”である」と表現した。
それ以降、都知事が変わっても「復興五輪」を掲げて東京五輪招致に成功し、