1つ決定的に想定外だったことがある。それは今回の移住の“タイミング”だ。これまで海外メディアは、新型コロナウイルスの感染拡大により「夫妻の米国移住計画は頓挫するのではないか?」との見方を強めていた。そのため国境封鎖直前の一家の移住には、驚きの声があがっている。
英王室に詳しいリチャード・フィッツウィリアムス氏は、世界がグローバル・パンデミックで混乱するなかで米国移住を決行した夫妻について「自分勝手な行動と受け止められてしまう可能性は否めない」と英紙『Express』に語っている。
同氏は「Invictus Games」(負傷兵達による国際イベント)、「Sentebale」(アフリカの幼いHIV患者達の心の健康をサポートするチャリティー団体)、「Heads Together」(メンタルヘルスへの偏見をなくし、理解を深めることを目的としたチャリティー団体)など、その様々な活動に「素晴らしい人となりが表れていた」とかつてのヘンリー王子を称賛するも、新型コロナウイルス感染拡大の恐怖に世界が震撼するなかで移住に踏み切ったことについては、それがたとえカナダ―米国国境の緊急封鎖が理由であったとしても
「世間には“自分ファースト”と映ってしまう」
「世界的影響力を持つ夫妻なら、人々に援助の手を差し伸べることだってできたはず」
と夫妻の判断に苦言を呈している。
ウィリアム王子・キャサリン妃夫妻がパンデミック鎮静化の最前線に立つ人々を視察したり、国民の結束を懸命に促す一方で、ヘンリー王子・メーガン妃夫妻は公式Instagramで数回メッセージを発信したのみに留まっている。フィッツウィリアムス氏は、“使命感”や“他者を思いやる心”など英王室の価値観に基づき故ダイアナ妃とチャールズ皇太子のもとで育ったヘンリー王子なら「もっと人のためになることができたはず」と落胆を隠せない様子だ。
マリブエリアを中心に、平均相場2000万ドル(約21億円)の物件を6軒以上内見したと噂されるヘンリー王子・メーガン妃夫妻。グローバル・パンデミックのさなか、MEGXITを待たずして移住したロサンゼルスの青空の下で夫妻は今、いったい何を思っているのだろうか。
画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2020年3月7日付Instagram「More from tonight as The Duke and Duchess of Sussex joined veterans, serving members, world-class musicians, composers and conductors of the Massed Bands of Her Majesty’s Royal Marines for the annual Mountbatten Festival of Music — an event to help raise funds on behalf of the @RoyalMarines Charity.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)