シンガーにとっても緊張の連続だ。
そんな“国歌斉唱シンガー”という大役にひるむことなく『星条旗』を堂々と歌い上げたデミ、時間にして2分足らずだったが、会場の興奮と選手達の士気が最高潮に達するには十分すぎるほど圧巻のパフォーマンスであった。国歌斉唱が終わるとネット上には、
「素晴らしい歌声」
「パーフェクト!」
「ホイットニー・ヒューストンの次に好きなパフォーマンスになった」
とデミの歌声を称賛するコメントが続出した。過去には奇をてらったアレンジを加えたり、声量頼みの力任せなパフォーマンスで嘲笑を浴びたシンガーもいたが、今回のデミのパフォーマンスには、
「これぞ国歌斉唱のあるべき姿!」
「“やりすぎ感”を見せないパフォーマンスに好感が持てた」
といった声も多数見受けられる。
デミは2010年2月7日に自身のTwitterで
「いつか、スーパーボウルで国歌を斉唱するわ。いつか…」
とツイートしていたが、その夢がおよそ10年を経てようやく実現した形となった。救急搬送され一時は命さえも危ぶまれたデミが、こうして10年越しの夢を見事叶えた姿には、たくさんの人が勇気付けられたにちがいない。
グラミー賞授賞式、スーパーボウルと立て続けに大きな舞台に立ち、シンガーとして見事復活を遂げたデミ・ロヴァート。薬物依存に苦しんだ日々ばかりが取り沙汰されることも、そろそろなくなりそうな予感である。
画像は『Demi Lovato 2020年2月2日付Instagram「A dream come true Thank you for having me today @nfl!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)