長期放置した車を処分できる権限を持てるよう裁判所に問い合わせているとのことだ。一方で放置してある車を偽の所有者が勝手に持って行かないよう、所有者には車両登録証などの所有者である証拠を持ってくるよう呼びかけている。
なおこうした放置車は、実は空港だけではない。南アフリカ紙『サンデー・タイムズ』によると、2010年にサッカーワールドカップ南ア大会を記念して開通された電車「ハウトレイン」のサントン駅にある駐車場にも2年間放置されたままの車があるそうだ。サントン駅地下駐車場に停められているアウディは、その後の調べで芸術・文化省の局長であるチャールズ・マバソ氏の車であることが分かった。サントン駅地下駐車場の料金はハウトレイン利用者の場合で一日23ランド(約175円)、2年で1万7千ランド(約13万円)になるが、ハウトレイン利用者でない場合は一日の駐車料金は100ランド(約760円)に跳ね上がる。同紙はマバソ局長に連絡を試みているが、いまだ音沙汰がないという。
さらにダーバンにあるキング・シャカ国際空港では、2011年4月から駐車したままの白い乗用車がある。駐車場は屋外にあるため長年の風雨で汚れが目立ち、車のナンバーもついていない。この空港の長期駐車利用の場合、駐車料金は一日80ランド(約600円)となり、9年で総額23万5千ランド(約179万5千円)にも上るそうだ。
画像は『TimesLIVE 2020年1月16日付「Bakkie to the future: it’s been 15 years so please collect your car」(Image: Matthew Savides)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)