英王室ヘンリー王子が現地時間19日、ロンドンで行われたイベントに出席した。スピーチの冒頭では、このたび正式に決定した高位王族からの引退について初めて胸のうちを告白。「英国は僕の故郷であり、愛する場所であることは一生変わらない」「決して簡単な決断ではなかった」などと語った。
現地時間19日、チャリティー団体「Sentebale」(アフリカのHIV患者である子供達の心の健康をサポートする団体)のイベントに出席するため、ロンドンの「The Ivy Chelsea Garden」に渦中のヘンリー王子が姿を現した。
スピーチをするため壇上に上がった王子は、「この数週間、皆さんはおそらく色々なことを聞いたり読んだりしたことと思います」と自ら高位王族からの引退に言及、そして「皆さんには公爵でも王子でもなく、あくまでも“ハリー”として、話せる限りの真実を直接お伝えしたい」と続け、およそ4分間にわたり今回の決断に至った思いなどを明かした。
ヘンリー王子はまず、
「英国は僕にとって故郷であり、愛する場所です。それは今後も一生変わることはありません。」
「私はたくさんの人々に支えられて成長し、皆さんはずっと探し求めていた愛と幸せを手に入れた僕を見守り、そしてメーガンを温かく受け入れてくださいました。」
と述べ、母国に対する愛情や人々への感謝の意を表した。ヘンリー王子は続けて妻メーガン妃のことを「自分と同じ価値観を持った女性」として、そんな妻とともに「この国のために、信念を貫き自分達の役割を果たすため、誇りを持って全力を注いでいる」と熱く語った。しかしながら結婚した当初は、自分達に与えられた役割を全うしようと希望に満ちていただけに、結果的に高位王族からの引退という決断に至らざるを得なかったことは「大変残念だ」と本音を漏らす場面も見られた。
さらにこのたびの引退は決して軽率に決めたことではなく、