イージージェットの現役パイロットで休暇を使って家族旅行に向かう最中だった。自宅を出る際にフライトの遅れを既に知っていた彼は、念のためライセンスカードとパイロット用の靴を履いてきていた。
そして乗務予定のパイロットの代わりに、自分が操縦することを申し出たのだった。ブラッドリーさんが電話すると「確認するので待って欲しい」とのことで一度電話が切られたが、その38秒後に折り返しかかってきて「お願いです! 本当にお願いです! コックピットに入ってアリカンテまで飛行機を飛ばしてもらえますか」と懇願された。
これにより同便の乗客は無事、アリカンテへ向かうことができた。機内では乗務員からパイロットとしてブラッドリーさんのことが案内され、乗客からは拍手が沸き起こった。この時の機内アナウンスをある乗客が動画撮影しFacebookに投稿したところ、多くの人がブラッドリーさんを称賛し、中にはヒーローと呼ぶ人もいた。
なおイージージェットのスポークスマンから、休暇中にもかかわらず飛行機を無事アリカンテまで運航してくれたブラッドリーさんへ感謝を述べるとともに「彼はライセンスIDカードを所持していたため、規則に則った状態で飛行機を操縦しています。安全は私達にとっても常に最優先事項です」と声明があり、法的に許可されていた運航だったことを強調している。
画像は『Manchester Evening News 2019年9月4日付「Family’s easyJet holiday flight is delayed – so dad flies the plane to Spain himself」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)