ブラジルのある湖で釣りをしていた男性が、小さなボートのそばで頭を突き出して泳いでいる生き物がいることに気付いた。カワウソかと思って近づいた男性は、それが‟ナマケモノ”であることを知って度肝を抜かれた。『Gazeta Online』『The Dodo』が伝えている。
一日の大半を寝て過ごし、動きも遅いことで知られるナマケモノだが、実は泳ぎが得意な種がいることを知る人は少ないのではないか。ブラジル在住のアニヴァルド・ピッタさん(Anivaldo Pitta)は、兄弟らと湖で釣りを終えてボートを漕いで岸に向かっている最中に、両手を上手に使って泳ぐ毛むくじゃらのナマケモノに遭遇した。
「まさか湖でナマケモノを発見するとは、驚きましたよ。」
そう語るピッタさんは、その場所から岸までかなりの距離があることから、ナマケモノをボートに引き寄せて乗せると再びパドルを使って漕ぎ出した。
しばらくするとナマケモノは、白くて長い鉤爪のある足をボートに引っ掛けて手を横に真っ直ぐ広げ、まるで映画『タイタニック』のヒロイン・ローズのようなポーズを取り始めた。その時の様子は動画に収められているが、ナマケモノののほほんとした顔を見ていると「これはラクチン。助かった」「風が気持ちいいな」といった妙なリラックス感が伝わってくるから不思議である。
ナマケモノに詳しい専門家は、