激しい腹痛と呼吸困難を訴えて病院に搬送されたロシア在住の女性の卵巣から、25キロの腫瘍が摘出されたことが明らかになった。女性は3キロほどの新生児8人分の重さの腫瘍を下腹部に抱えていたことになり、執刀したモスクワの病院の医師は、身体に異常を感じたら早めの受診をするよう呼びかけている。『The Sun』『Fox News』などが伝えた。
年金生活をしている59歳の女性が下腹部の激しい痛みと呼吸困難を訴えて、モスクワ市クリニカル病院(Moscow City Clinical Hospital)に搬送された。検査の結果、女性の卵巣には袋状の巨大な腫瘍があることが確認され、医師らは緊急手術を行った。
外科部長ドミトリー・アリュティン氏(Dmitry Aryutin)が中心となって執刀した手術で、女性の卵巣からは25キロの腫瘍が摘出された。この手術の様子は同病院のFacebookに投稿されているが、腫瘍はビーチボールに匹敵するほどの大きさがある。なお『Central European News Agency』によると、腫瘍は良性で女性は順調に回復しているということだ。
同病院は「非常に稀なケースと思われるかもしれませんが、このように大きな腫瘍が摘出されるのは決して珍しくありません。患者が症状を放置し病院へ来るのが遅れるケースがほとんどですが、腫瘍が大きくなると膀胱、胃、腸などを圧迫して痛みを伴います」とコメントしており、