なんとか協力できないかと他の警察官に無線で応援を呼びかけた。数人の警察官がやってきてはレモネードを購入したが、その噂は地元の消防署にも伝わった。ブレイディ君の自宅前にははしご車と少なくとも12名の消防隊員らが集まり、レモネードの販売を手伝うなどしてその場を盛り上げたのだ。
アマンダさんはその時のことを振り返り、このように語っている。
「コミュニティが私たち家族を本当に温かく包んでくれたのです。悲しみに沈んでいる時に、集まって下さった方たちからたくさんの愛とパワーをもらってどんなに元気づけられたことか、言葉では言い表せません。それにブレイディが本当に嬉しそうでした。ブランドンは仕事熱心なビジネスマンであり良き父でしたが、息子に教えたかったことの半分も伝えることができずにこの世を去ってしまいました。でもあの日、息子が経験したことは人生の宝になっていくでしょうね。」
ブレイディ君の初めての仕事は大成功で、初日だけで75人がレモネードを購入し、約26,500円(244ドル)を売り上げたという。またアマンダさんは11日に寄付金サイト『GoFundMe』を立ち上げており、集まったお金の大部分はコロラド大学アンシュッツ・メディカルキャンパスのがん研究センターに寄付するとのことだ。
ブレイディ君は「週1回はデートしたい」とアマンダさんとの外出を楽しみにしているようで、「初デートは寿司とアイスクリームが食べたい!」とリクエストをしているそうだ。
インタビューで「ブランドンはきっとブレイディを誇りに思っていることでしょう」と明かしたアマンダさんの笑顔も、ブレイディ君と同じくらいに輝いていた。
画像は『FOX 7 Austin 2019年7月27日付「6-year-old opens lemonade stand to take mom on date after dad passes away from cancer」(Photo credit: Amanda Campbell)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)