病で倒れた妻のリハビリに付き添いたいドーナツショップ店主をサポートすべく、地域住民が立ち上がった。米カリフォルニア州オレンジ郡にある一軒のドーナツショップには、早朝からドーナツを購入する客で長い列ができているという。『Orange County Register』『PEOPLE.com』『Inside Edition』などが伝えている。
カリフォルニア州オレンジ郡シールビーチでドーナツショップ「Donut City」を経営するカンボジア出身のジョン・チャンさん(62歳)は、1979年に難民としてアメリカに移り住んだ。その10年後にこの店を購入し、妻のステラさん(63歳)とともにほぼ年中無休で夜明け前の早朝4時過ぎからドーナツ作りに励んできた。
ところが、店の常連客は10月のある時からステラさんの姿が見えないことに気付きジョンさんに問うと、ステラさんは病に罹ってしまったとの答えが返ってきた。9月22日に結婚披露宴に参加していたステラさんは、眩暈やふらつきを覚え、ジョンさんが病院へ連れて行くと動脈瘤があることがわかった。その後ステラさんは、2週間昏睡状態に陥ったが幸いにも意識が回復し、今は話すこともできるようになっているそうだ。ジョンさんは店を閉めた後にステラさんがいるリハビリ施設に駆けつけ、毎日付き添っているという。
この事情を聞いた常連客のドーン・キャヴォラさんは「もし、毎朝早くみんながたくさんドーナツを買いに来れば、ジョンさんは早く店を閉めてステラさんに付き添うことができる」と思い、このアイデアをニュースレターや口コミで地域の住民らに呼びかけ、サポートを募った。すると多くの人々が早朝からジョンさんの店に列を作って並び、ドーナツを購入してくれるようになったのだ。
朝5時頃にはドーナツを買い求める客の列が既にドアの外にまで達し、