ハーバートさんが亡くなった瞬間も2人は隣り合わせのベッドに横たわり、しっかりと手を繋いでいたそうだ。
また介護士として夫婦のお世話をしていたシャロン・ギボンズ・ブラウンさんは13日、Facebookに次のように述べ、2人に哀悼の意を表した。
「デレイグル夫妻のもとで働くことができて、私は本当に恵まれていました。地球上で最高の家族に巡り合えたのです…。4月に初めて2人にお会いしたのですが、部屋に足を踏み入れた瞬間、2人の間にお互いを思いやる“愛”を感じたのです。リクライニングチェアを並べてお互いの手を握り、微笑み合い、目を見つめ合いながら話をする姿がとてもキュートで印象的でした。」
「私がデレイグルさんの自宅で最初の夜を過ごした翌朝、2人は朝4時には起きていたのですが、その時も手を握り『愛してるよ』とお互いの気持ちを伝えていました。いつも笑って、じゃれ合って、まるで10代の少年少女が初めて恋に落ちたような、そんな素敵な関係だったのです。」
「ハーバートさんが転んで手を骨折し、数週間リハビリに通うことになったのですが、フランシスさんはとても寂しそうでした。心配で仕方なかったのでしょうね。私にハーバートさんの容態を何度も尋ねてきて、彼女の心の痛みが私にも伝わってくるほどでした。リハビリが終わって、これでまた夫婦一緒に穏やかな日々が過ごせると喜んでいた矢先、息子さんからハーバートさんが12日の朝2時20分に亡くなったとの連絡を受けました。そして後を追うように、同日の午後2時20分にフランシスさんが亡くなりました…。2人は人生の大半を一緒に過ごし、愛し合い、一緒に笑い、そして同じ日に旅立っていったのです。」
「ラブストーリーと言えば小説や映画だけのことと思うでしょう。でも2人のことを知れば知るほど、愛することの素晴らしさ、そして2人の愛の強さを感じずにはいられませんでした。それも次元が違う、究極のラブストーリーなのです。2人のおかげで私は、夫との関係や結婚生活もより愛に溢れたものになりました。私にこのような機会を与えてくれたことに本当に感謝しています。」
“究極のラブストーリー”の主人公だった2人は、過去のインタビューで結婚生活とロマンスの秘訣を聞かれるとこう語っていた。
「愛してることを相手に伝え、お互いが必要な時にはそばにいてあげることね。」
画像は『6abc Action News 2019年7月16日付Facebook「Frances and Herbert DeLaigle were married for 71 years.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)