視聴回数は瞬く間に1100万ビューを超えた。そのうえサックス奏者として人気のケニー・Gも「これは素晴らしい! 何事もとりあえず始めることが肝心なんだ」とリツイートするなど、リックさんを仰天させる事態となった。
リックさんは、地元メディア『The Oregonian』のインタビューに「私は米のサックス奏者ブーツ・ランドルフ氏にインスパイアされて育ちました。いつか時間ができたら、自分もサックスを弾いてみたいとずっと思っていたのです。それでも『いつか、いつか』と長い間先延ばしにしていたのですが、7か月前に思い切ってサックスを手に入れました。今では毎日30分の練習を欠かせません」と明かした。
なお、オレゴン州立大学の酪農専門家であるジェニファー・クラックシャンクさんは「牛はとても好奇心が強く、目新しいものが大好きです。牧場の隅に立ってサックスを吹く男性なんてあまりいませんから、牛たちはリックさんの音楽に惹かれて集まったというより、物珍しさが先立ったということでしょうね」と専門家ならではの分析をしている。
さて、先に紹介したハーメルンの笛吹き男の話だが、男はネズミを退治した報酬が支払われなかったことから最後は笛で街の子供たちを集めて連れ去ってしまう。一方でリックさんによる“サックス吹き男”だが、動画の最後はガッツポーズで決めており、こちらはハッピーエンドとなっている。
幼い頃から心惹かれたサックスの演奏を楽しんでいる様子のリックさん。この調子で行けば数年後にはケニー・Gに「素晴らしい! 継続は力なり」と再度コメントしてもらえるのではないだろうか。
ちなみに好奇心が強い動物といえば犬で、2年前には、日本の民話「花咲かじいさん」のように、裏庭からとんでもない“お宝”を見つけた犬が話題になった。
画像は『FOX13 Memphis 2019年7月2日付「Oregon man serenades cows as he plays ‘Careless Whisper’ from his saxophone」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)