現地時間15日、仏パリ中心部のノートルダム大聖堂で発生した火災事故。世界遺産にも登録されているこの歴史的建造物の再建に向け、女優サルマ・ハエックの夫フランソワ=アンリ・ピノー氏(François-Henri Pinault)が、1億ユーロ(約126億円)の寄付を行うことを発表し、注目を集めている。
エッフェル塔と並び、仏パリのアイコニックな建物として知られる観光名所ノートルダム大聖堂で現地時間15日、大規模な火災が発生した。400人の消防隊員による10時間(一部報道では15時間とも)にわたる消火活動を経て、翌16日午前に鎮火が伝えられたが、850年の歴史を誇るパリの象徴的建物に火の手が回り、瞬く間に尖塔が崩落していく光景はSNSで広く拡散され、世界中が悲しみに打ちひしがれている。
火災の原因究明が行われるなか、専門家は同建物の再建について「10年以上はかかるだろう」と見ているようだ。しかしマクロン仏大統領は「5年以内の再建」を宣言、企業家らからの大規模な寄付により、火災発生から24時間ですでに6億7000万ドル(約750億円)ほどが集まっている。
ハリウッドで活躍する女優サルマ・ハエック(52)の夫で仏出身のフランソワ=アンリ・ピノー氏(François-Henri Pinault)も、再建に向けて多額の寄付を表明した1人である。「GUCCI」「Balenciaga」などを傘下に保有する大手ファッション企業「KERING(ケリング)」の会長兼CEOを務めるピノー氏は現地時間15日に声明を発表し、