米カリフォルニア州サンディエゴ近郊パウウェイのユダヤ教礼拝所(シナゴーグ)で27日に銃撃事件が発生したが、60歳の女性が自らの身体を盾にして犠牲になっていたことが分かった。この女性は現場で医師の夫に心肺蘇生処置を受けたものの、病院で死亡が確認されている。夫は当初、意識のない女性が妻だとは気づかずに処置をしていたという。
ユダヤ教の例祭「過ぎ越しの祭り」の最終日にあたる27日午前11時半頃、ユダヤ教礼拝所で19歳のジョン・T・アーネスト(John T. Earnest)がライフル銃を乱射し、女性1人が死亡、8歳の少女を含む3人が負傷した。
亡くなったのは22歳の娘を持つローリー・ギルバート=ケイさん(60歳)で、ローリーさんは自らの身体を盾にして“ラビ(ユダヤ教の宗教的指導者)”のイスラエル・ゴールドステイン氏(Yisroel Goldstein、57)を守り犠牲となった。ゴールドステイン氏は両手人差し指に重傷を負い病院に運ばれたが、現在は退院している。
死亡したローリーさんは昨年11月に母親を亡くしており、この日はカッディーシュと呼ばれる追悼の祈りを捧げていたところ事件に巻き込まれた。現場に居合わせた医師がCPR(心肺蘇生法)を施したが、ローリーさんは搬送されたエスコンディードの病院で死亡が確認された。
『Fox News』によると、実はこの医師はローリーさんの夫ハワード・ケイさんで、