救助された女性は額に大きな傷を負い、意識がない状態でザッカーバーグ・サンフランシスコ・ジェネラル・ホスピタルに緊急搬送されたということだ。
当時、ホームにいたウィル・ヘイワースさんは「『止めろ!』という人々の叫び声が聞こえました。最初は何が起こっているのかわかりませんでしたが、走っている電車を叩いて『止めろ、止めろ! 人が挟まれた』と叫んでいる人も数名いました。電車が速度を落とすことはなく、車掌は事故に全く気付いていないようでした」とその様子を語っている。
事故直後には、サンフランシスコ市交通局のスポークスマンが「女性は手の指を挟まれたようです。事故を起こした車両は新しく導入したもので、6か月のテスト期間を経てカリフォルニア州公共事業委員会に承認されています。ドアに異常があったとは思えません」と述べていた。しかしその後の調べで、電車のドアについてはこれまでにも多数の苦情が寄せられていたことが判明し、「なぜすぐに電車を止めることができなかったのか」「なぜセンサーが反応しなかったのか」などについて詳しい調査が行われているという。女性のその後の容態については明らかにされていないが、事故防止に向けた基本的な対策の徹底が望まれるところだ。
ちなみに昨年5月には台湾で、動き出した列車に駆け込んだ78歳女性がホームと列車の間に挟まれる事故が発生している。電車は急停車したものの、女性は搬送先の病院で死亡したという。
画像は『ABC7 KABC 2019年4月22日付「Woman dragged by San Francisco Muni train after getting hand caught in door: VIDEO」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)