男児が約17時間も閉じ込められていた部屋は幅1.5メートル、奥行2.5メートルほどしかなく、ドアは鋼鉄製のため非常に重く中から開けることは不可能だった。室内には棚があり、段ボール箱やファイル、プリンターなどが置かれている。またLEDライトが設置されていたものの使えない状態で、窓もなく日中でもドアを閉めると真っ暗になる。この部屋は、悪いことをすると罰として入れられる「懲罰部屋」として児童たちから恐れられていた。普段は数分ほどで部屋の外に出されるが、最長30分入れられた子もいるそうだ。
2月22日、ンカンブレは誘拐及び児童を放置した罪で逮捕された。25日に裁判所に現れたンカンブレは、妊娠4か月ということもあり2000ランド(約1万6千円)で保釈されている。弁護士によると「彼女は初犯で9歳の子供の母親であり、事件を知って自首してきたことも考慮して保釈となった。次の裁判は4月に行われる予定」とのことで、ンカンブレは熱心な教師として同僚からも信頼を得ていたことが分かっている。
男児の祖父によると、「発見された日は薬を飲んでいたこともあり、落ち着いていた。しかし翌日、多少攻撃的になっていた。また、孫は学校には戻りたくないと言っている」とのことだ。なお男児が懲罰部屋へ入れられた理由は、明らかになっていない。
画像は『TimesLIVE 2019年2月25日付「We visit the school strongroom where Witbank child was locked overnight」(Image: Thapelo Morebudi./The Sunday Times)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)