実際には動物救助団体のスタッフを含め9人ほどがドブネズミのために現場に駆けつけたことが動画で確認できる。
みなが見守る中、ドブネズミの救助が行われた。ある者が動物捕獲用の棒の先にある輪っかの部分でネズミの体を固定し、他の3人はマンホールの蓋を持ち上げてクサビで蓋を浮いた状態に保った。そして蓋の裏から慎重に、手でドブネズミの体半分を優しく押し出し、見事穴から解放することができた。
その後、消防士らは救出したドブネズミを再び下水道へと戻している。害獣として忌み嫌われ、その場で殺されても不思議ではないドブネズミだが、寛容な対応をした消防士に称賛の声があがった。
救助にあたった「アウエルバッハ・ボランティア消防署」のFacebookには「救助してくれてありがとう」「小さな生き物でも救ってくれたことに感謝です。尊敬します」といった言葉が次々と寄せられた。
動物救助団体のマイケル・ゼーアさん(Michael Sehr)によると、「ドブネズミは冬だったこともあり、栄養を蓄える意味で脂肪がついていた」と語っている。そして「私達とともに救助してくれた、消防署の皆さんは本当に良いチーム仲間です」と付け加えた。
今回、マイケルさんと消防署には、第一発見者のジュリアさんの2人の子供達が感謝を込めて描いたドブネズミの絵が贈られたとのことだ。
画像は『Berufstierrettung Rhein Neckar 2019年2月24日付Facebook「Einsatznummer: 217/2019 Datum: 24.02.2019 um 13:50 Uhr Einsatzort: Schillerstrasse, 64625 Bensheim – Auerbach」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)