思いやりを形にすることは簡単なようで難しい。しかしこのほど、米ニュージャージー州から心温まるニュースが届いた。妊娠8か月になるウエイトレスが、客として訪れた見知らぬ警官から思いもよらぬ金額のチップと素敵なメッセージを受け取ったのだ。『PEOPLE.com』『CBS Philly』などが伝えている。

ニュージャージー州グロスター・タウンシップにあるレストラン「Lamp Post Diner（ランプ・ポスト・ダイナー）」で2月15日、シフトに入っていた妊娠8か月近くになるコートニー・イングリッシュさん（23歳）はランチタイムにひとりの警官の注文を取った。

ブアヒーズ・タウンシップ警察のその男性警官をコートニーさんはこれまで見たことがなかった。見知らぬ警官はサラダと水をコートニーさんに注文し、食事を終えて店を去った。その後、コートニーさんはその警官が自分に100ドル（約11,000円）ものチップを上乗せしてくれたことに気付いた。

警官の食事代はわずか8.75ドル（約970円）だったことから、レシートを見たコートニーさんは「何かの間違いではないか」と思った。しかしそのレシートには、このようなメッセージが添えられていた。

「第1子の出産を楽しんで。あなたにとってきっと忘れられない出来事になるでしょう。」

実はこの警官、コートニーさんが他の客に「第1子がもうすぐ生まれる」と話していたのを聞いていたようだ。100ドルのチップを渡し、名乗らずに去って行った警官のことを知っていた店のオーナー、ニック・ヒオナスさんはこのように話している。

「彼にも最近、第1子が誕生したばかりだったんです。人生で最も素晴らしい日になったと言っていたので、コートニーに第1子が生まれることを聞いて気持ちが込み上げたんでしょう。彼はきっと、コートニーの人生も出産がきっかけで大きく変わると思ったのでしょうね。」

このことをコートニーさんから聞いた父親のブライアン・キャディガンさんは、