世界中から観光客が集まるイタリア。しかし近年、有名な観光地では観光客をターゲットにした悪質な詐欺行為が増加しているようだ。このほど台湾の観光客から法外なアイスクリーム代を請求した店が通報され、罰金の支払いが命じられた。『Mirror』『Metro』などが伝えている。
フィレンツェを訪れていたひとりの台湾人男性観光客が1月9日、ジェラート店でアイスクリームを購入したところ、店側に25ユーロ(約3,120円)を請求された。男性が苦情を申し立てると、店員は「美味しいから高いんだ」と言い放ったという。しかし男性は納得いかずイタリア人のツアーガイドに苦情を伝えたところ、ツアーガイドが警察に通報した。駆けつけた警察は、店のオーナーがカウンター奥に料金表を隠していたことを知り、店に2,000ユーロ(約25万円)の罰金支払いを命じた。
エリオ・コヴィーノ警官は、地元メディア『La Repubblica』に次のように語っている。
「店側が料金表を隠すことは非常に一般的になっています。被害者は主に観光客ですので、こうした出来事がこの国の印象を悪くしているようなものです。」
フィレンツェには、昨年だけでも1,400万人ほどの外国人が訪れたという。しかし当局とツーリズム産業は、旅行者が増えると彼らを悪用する詐欺行為も増加すると頭を痛めているようだ。イタリアでは、観光客をターゲットにしたこうした悪徳商売は今回に限ったことではない。
2017年にはヴェネツィアで、