南アフリカでは通常スピード違反の罰金は200ランド（約2200円）から500ランド（約5500円）が相場と考えられる。ところが、ハウテン州に住む、ウェイン・エバンスさんの受け取った罰金は32日間以内に何と40万ランド（約440万円）を納めろというものだった。

ある日、たまたま自分の罰金支払状況が閲覧できるウェブサイトで、いくつかの未払いの罰金を発見したエバンスさん。エバンスさんはさっそくヨハネスブルグ交通警察へ連絡したが、後日手紙で送られてきた罰金がなんと40万ランドであった。あまりに桁外れな罰金に「死ぬかと思った」というエバンスさんは、その日は興奮のあまり一睡もできなかったという。翌日、交通警察を訪れたエバンスさんが職員に確認したところ、罰金の額が間違いであることが判明した。実際の未払い合計額は、4000ランド（約44000円）だった。「交通警察によると、桁が間違って入力されていたそうだ。たぶん裁判で申し立てをしてもこの4000ランドは払わないといけないらしい。」と、やや高い罰金だが40万ランドに比べればまだ払えると、エバンスさんは安心したようだ。

実はエバンスさんと同様の経験をした人は5万人以上にも上るという。ある女性は、500ランドの罰金のはずが5万ランド（約55万円）でとなっていて、驚いて警察へ問い合わせると「あなたが乗っている車がBMWだからでしょ」という意味の回答が返ってきた。

道路交通法違反局によると、コンピューターのソフトをアップグレードしたところ、セントの部分がランドになっていたということらしい。つまり、「400.00ランド」の小数点がなく、「40000ランド」になったということだ。このまさしく桁外れな額の罰金を受け取った人は、交通警察まで来てもらいたいと警察は発表している。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）