ヨハネスブルグで乗り捨てられているのが発見された。
翌日、ンズザさんは『News24』のインタビューに答えている。ンズザさんによると、犯人らは彼女の名前を知っており「チャリティ、一緒に来るんだ」と突如言ってくると、もめているうちにンズザさんらを車に乗せたという。
「怖かったけれど、とても混乱していたの。(犯人が私の)名前を知っていたから。これは単なる誘拐犯ではなく、誰かが私を特定して狙っていたんだと分かったわ」と語っている。そこからジャケットで顔を隠されて、2時間ほど車で走った。
車中の彼らの会話から、誘拐犯は「マダラ(Madala)」という人物から指示を受けているようだった。犯人らは「心配いらない、欲しいものをくれたら大丈夫だから、殺さないから」とンズザさんに伝えた。車を変えてさらに連れ回された場所で、他の男らと合流。そのグループはンズザさんのパソコンを持っていた。
彼らはンズザさんにパソコンを渡すと、8千万ランド(約6億4千万円)を要求してきた。彼女のパソコンで財務諸表を見たからだ。彼らはンズザさんが会社のトップゆえ、何千万、何億ものお金を簡単に動かすことができると思っていたようだ。そこで彼女は「最高責任者とはいえ、私はお金を動かす権力は持っていない」と何度も言ったが、犯人たちは信じなかった。
男らは、ボス「マダラ」に指示を仰ぐため連絡、45分後に戻ってくると、再び会社のお金を動かすようンズザさんに迫った。ンズザさんは「会社のお金を移すことは不可能だから、代わりに銀行カードと暗証番号を教える」と訴えたが、彼らが欲しいのはあくまで会社の金と主張した。犯人らは「子供たちのための金が欲しい」と言っていたそうだ。
結局、ンズザさんの言葉を信じる者と信じない者とが口論をはじめ、仲間割れの末に何人かが彼女の現金を下ろすために出て行った。お金は2回にわたり下ろされていた。
待っている間、残っていた犯人たちはンズザさんを3日間監視していたと告白。やや打ち解けてきたのか様々なことを語り出し、首謀者である「マダラ」が誰かを教えようとまでした。お金を下ろしに行っていた仲間が戻り、翌朝1時半にンズザさんは解放された。
ンズザさんを解放する際、彼らは「非常にすまない」と詫びてきたという。しかしンズザさんの貴重品を奪うかどうかという点で、彼らの中でまたひと悶着があった。その結果、パソコンは返してもらえたが携帯とiPadは持っていかれた。
一時は殺されるかと恐怖を味わったンズザさんだったが、無事戻ってこられたことに安堵し、今となっては「なぜこんなことが起こったのか、誰が背後にいたのか」などただ混乱しているようだ。
画像は『Multimedia LIVE 2018年11月14日公開 YouTube「Lawyer and friend hijacked and kidnapped outside complex」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)