子供を狙った誘拐事件が多発している南アフリカ。ほとんどのケースは身代金の要求もなく、残念ながら遺体となって発見されてしまう。そんな中、13歳少年が道で遊んでいるところを誘拐された。不安を募らせていた両親だが、「仮想通貨」で身代金を要求されたという。
5月20日の午後3時半ごろ、南アフリカ・ムプマランガ州のウィットバンクに住む13歳の少年カツレゴ・マリテ(Katlego Marite)君が誘拐された。彼は家の外で友人2人と遊んでいた際にゴールドカラーのトヨタカローラで連れ去られた。目撃した友人によると車内には3人いたが、うちひとりの男がマリテ君を車内に乗せて走り去ったという。男は黒っぽい服に緑のジャケットを着ていた。友人らはマリテ君の母親に急いで知らせると、母親は警察へ通報した。
誘拐犯は現場にメモを残しており、そこには5月27日の深夜までに仮想通貨で15ビットコインを支払うようにと書かれていた。1ビットコインは10万ランド(約87万円)に相当するため、15ビットコインは150万ランド(約1300万円)である。さらに「警察に通報するな。我々は会話や動きもすべて監視している」と続け、