翌日の昼過ぎには5万回以上のリツイートに上り200件以上の仕事の申し出があった。中には、GoogleやNetflix、スターバックスといった大手の会社からも届いたという。
また「Bitcoin.com(ビットコインドットコム)」のプロダクトマネージャーからは「日本の東京で働かないか?」というオファーもあった。
デイビッドさんはテキサス州の国境近くにあるラレドで生まれ育った。実は彼、テキサスA&M大学で経営情報システムの学士号を取得している。しかも以前は大手自動車メーカー「ゼネラル・モーターズ」でウェブ開発者として働いていたのだ。
しかしその後、夢だったテクノロジーの会社を興すため、確定拠出年金を現金化して資金を確保しシリコン・バレーへと向かった。だが立ち上げた会社はうまく起動に乗らず、今年6月には資金が底を尽きてしまった。
もともと会社の資金繰りが良くなかったせいもあったのだろう、デイビッドさんは車上生活を1年も続けていた。今年1月にはApple社の面接を受けていたが、既に人員不足を補てんした状態だった。そして1か月前に彼の住居でもあった車が差し押さえられてしまった。
そのためデイビッドさんの寝床は、公園のベンチとなってしまったのだった。そのような境遇から抜け出すために奮起した彼の行動は、大きな転機をもたらした。これに一番驚いているのはデイビッドさん本人であろう。現在のデイビッドさんは、Googleを含む数社と連絡を取り合っている。
画像は『FullMakeup Alchemist 2018年7月28日付Twitter「Today I saw this young homeless man asking for people to take a resume rather than asking for money.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)