ホームレスが街頭で通行人らにお金や食べ物を乞う姿は欧米で多々見られるが、このほどアメリカのホームレス男性が街頭に立って得たものは数百件もの仕事のオファーだった。この男性の再起を望む姿が話題となっている。『New York Post』『CTV News』などが伝えた。
先月27日のこと、米カリフォルニア州マウンテンビューでホームレス男性がプラカードを持って人々に訴えていた。この男性はデイビッド・カサレスさん(David Casarez、26)といい、前夜は公園のベンチで眠っており住む家も無い状態だった。
デイビッドさんはこの日の朝に目覚めてから清潔なシャツを着用し、ネクタイまで締めたという。そして車の往来が多い国道の中央分離帯に立った。手にはプラカードを持っていたが、そこにはお金や食べ物を求むメッセージではなく「HOMELESS HUNGRY 4 SUCCESS TAKE A RESUME」と書かれていた。
この「私はホームレスです。心の底から成功したいと願っている。私の履歴書を受け取ってください」と仕事を求める内容に加えて、デイビッドさんの手には履歴書が握られている。その姿を目撃したジャスミン・スコフィールドさん(Jasmine Scofield)が車の中から彼を撮影し、本人の了承を得てその日の夕方5時頃にTwitterへ投稿した。
ジャスミンさんは彼の写真とともに「私は今日、“お金をくれ”と言う代わりに履歴書を受け取って欲しいという若いホームレス男性に会いました。シリコン・バレーで誰か彼の仕事の世話をする人がいたら最高なんだけどな…」と言葉を添えた。
するとこの投稿は瞬く間にSNS上でシェアされ、