荒れた刑務所内で、受刑者が新入りの小児性愛者や児童虐待者らに激しい暴行を加えるというケースがあとを絶たないイギリス。このほどケント州にある「イギリス一荒れた刑務所」と言われるスウェールサイド刑務所で、乳児虐待の罪で収監された男が他の受刑者に襲われた。『Metro』などが伝えている。
トニー・スミス(47歳)は2014年、ガールフレンドのジョディ・シンプソン(24歳)との間に誕生した生後41日になる男児トニー君を瀕死の状態に陥らせた。
スミスはシンプソンとともに、およそ10日間にわたりトニー君を激しい力で揺さぶり、引っ張り、ねじるなどといった虐待行為に及び、激しい暴行を加えた後も重傷の我が子を放置して9時間後にようやく病院へ連れて行った。トニー君は両大腿骨、両下肢、右足首、左親指、足指の2本の骨の合計8か所を骨折しており、敗血症にもなっていた。そのためトニー君の両脚は切断せざるを得なくなったものの、奇跡的に一命を取り留めたという。現在3歳になっているトニー君は、新しい家族のもとに引き取られている。
メイドストーン刑事法院で、スミスとシンプソンの我が子に対する恐ろしいほどの虐待行為が明らかとなったが、2人はすぐにトニー君を病院に連れて行かなかったことに対して「ボイラーが壊れていたので修理人が来るのを待っていた」と言い訳する始末だった。今年2月、ヘロイン依存のスミスにはシンプソン同様10年の懲役刑が科せられ、