2016年4月に預かっていた乳児の怪我よりもディズニーのショー観覧を優先し、乳児を医師に診せることを遅らせたカップルが逮捕されていたが、このほど裁判が行われ事件の全容が明らかになった。英メディア『BBC News』『Daily Record』『Metro』などが伝えている。
英スコットランドのグラスゴー、ソーンリーバンクに住むマーク・ワトソン(43歳)とロレイン・ドナン(40歳)は、2016年4月26日に一時預かりをしていた男児の赤ちゃんがソファーから落ち怪我をしたにもかかわらず、6日間病院へ連れて行かなかったことから逮捕された。
4月26日、当時生後11週だった男児の面倒を見ていたドナンは、ソファーにいた男児からほんの数分間離れて別室に行った。ところが男児はソファーから床に落ちた。泣き声を聞いて部屋に戻ったドナンが男児をあやすと、数分後に男児は落ち着きを見せた。
その後、ワトソンに出来事を話したドナンは、4月29日に男児を病院へ連れて行こうと提案した。しかしゴルフ管理人の仕事をしていたワトソンは、「代わりの者も見つからないし急に仕事を休むことなどできない。病院に連れて行く必要などない」とドナンを説得した。
5月1日の朝、男児を入浴させようとしたワトソンとドナンは、男児の右脚が腫れてアザになっていることに気付いた。この日が、男児がソファーから落ちてから初めての入浴だったとされている。入浴時、男児は右脚を動かす時酷く痛そうにしており、抱きかかえても落ち着く様子が見られなかった。そこでワトソンとドナンは男児を医師に診せることに同意したが、あともう1日待つという決断を下した。預かっていたもう一人の幼児を「ディズニー・オン・アイス」のショーに連れて行くため、40ポンド(約5,900円)のチケット代を払っており「行かないとお金が無駄になってしまう」と思ったのが理由だった。
男児がソファーから落ちて7日後の5月2日、