イギリスに不法滞在しておきながら、自らの立場を犠牲者のように申し立て年齢や名前を偽ったベトナム国籍の女。このほど裁判が行われ、司法を妨害したとして懲役8か月が言い渡された。『Daily Star』『Stoke Sentinel』などが伝えている。
ベトナム国籍のデュオン・トリン(Duong Trinh)は2017年3月、スタッフォードシャー州チードルにある美容サロン「Isabella’s Nail and Beauty(イザベラズ・ネイルアンドビューティー)」を警察と移民局が家宅捜査した際にトイレに隠れていたところを発見された。
その後、警察と移民局の調べに対してデュオンは偽名を名乗り、2000年10月17日に生まれた16歳だと嘘をついた。さらに「人身売買される寸前で、国から逃げてきた。戻されて見つかれば殺されるかもしれない」などと命の危機に瀕していることを訴えた。そして偽の身分で亡命者としての申請手続きを行い、16歳と信じた捜査員や児童福祉サービス職員らはデュオンを里親ケアの保護下に置いた。
スタッフォードシャー州議会により里親を提供されたデュオンだったが4か月ほど経った頃、警察はデュオンが実は22歳であるという密告を受けた。そこでベトナム当局に確認したところ、デュオンは1994年7月10日生まれであることがわかった。ベトナム当局が送ってきたデュオンの指紋や写真が一致したことから、警察はデュオンを逮捕した。
このほど行われた裁判で、